MUJI meets IDÉE

生活のベースをつくる無印良品と暮らしに彩りを与えるイデー。
MUJI meets IDÉE は、このふたつが考える「心地よい暮らし」を提案する企画です。

柚木沙弥郎 オリジナル・リトグラフ

【特集】柚木沙弥郎 オリジナル・リトグラフ

日本を代表する染色家、柚木沙弥郎氏が描きおろした原画から、ピカソやマティスなども作品を制作した、歴史ある工房Idem Paris(イデム・パリ)にてオリジナルのリトグラフを制作しました。
全ての作品にシリアルナンバーがつく、数量限定販売です。

「4つのパン」

民藝運動の提唱者、柳宗悦氏との出会いをきっかけに染色家の芹沢銈介氏に師事した柚木沙弥郎氏。日本を代表する型染の染色家であり、94歳(2016年10月)を迎えた今も現役のアーティストとして活動しています。

柚木氏の作品は、鮮やかな赤や藍や黄色など、活き活きとした豊かな配色に彩られ、ときに大胆、ときに繊細、さまざまな表情を見せます。具象から幾何学的なデザインまで、図案のモチーフも自由でユニーク。どれも力強く、生命力に溢れ、見る人の感覚を揺さぶるものばかりです。

イデーは、Webマガジン『LIFECYCLING』での取材をきっかけに柚木氏と親交を深め、2014年には「布と暮らす」をテーマに展示会を開催。新作タペストリーを中心とした布作品を、イデーの家具とあわせることで、インテリアを彩る新たなアプローチで紹介しました。

今回、「日常のインテリア空間の中で楽しむアート」というイデーからのオーダーに対して興味と賛同をいただき、リトグラフ作品に向けて、鳥や人、幾何学的なモチーフなど、大小7種類の作品を描いていただきました。

「カタチ」「ティータイム」

「自分の仕事は技術者との協力によることが多い。そんな工程(プロセス)の中で、作品が洗われ公的なものになる。(中略)どんな私の仕事でも専念する技術者は大切なパートナーなのだ。制作の途中で変更もあり、スリルがあって、いちばん面白い時だ。」(『柚木沙弥郎 92年分の色とかたち』より)

こう語る柚木氏の今回のパートナーは、パリの伝説的リトグラフ工房Idem Paris。ピカソやマティス、シャガールといった芸術家の名作を生み出し、1世紀に渡ってパリの伝統を引き継ぐ彼らもまた伝統に安寧することなく常に進化しつづけ、現在もさまざまなアーティストの作品を制作しています。当時から変わらず動きつづける鋳鉄の印刷機、職人の感性による色の調合、マニュアルなく印刷機を扱う職人の腕と勘。全てがこの工房でしか生み出せない味わいになります。

瑞々しい感性で創り上げる柚木氏の図案とIdem Parisとの唯一無二のコラボレーションで生まれた作品は、空間を豊かに彩り、日常に歓びと楽しさを届けてくれることでしょう。

ラインナップ

イデーのアートディレクターが現地の職人とともにインクを吟味し、パリの空気を詰め込んだ独特の発色のリトグラフ。全ての作品にシリアルナンバーがつく、数量限定販売です。

リトグラフができるまで

リトグラフは作品で使用する色ごとに、薄い色から順に刷っていきます。絵の具を混ぜて理想の色を作るところから作品づくりは始まります。

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